移住して1年が経ち、地域おこし協力隊も2年目に入った頃、伊達市の女性と結婚した。
甘い新婚生活を校長住宅で過ごしたくはないので、新居を探すことにした。
担当地域の泉原に住みたかったので空き家を教えて貰い見に行ったが、撃沈。
空き家が社会問題になり、固定資産税が上がるニュースを聞いていたので、
幾分住む家は探しやすくなったのかと思っていた。
家の中を見せてくれるが、こんな理由で契約まで行かなかった。
1位 貸してもいいけど片付けるのが面倒
2位 年に1度家族が集まるので貸すか迷っている
3位 貸してもいいが、神棚に拝む為家に入るよ
4位 この部屋だけ貸すよ
5位 原発爆発を機に離れて、戻るか迷っている
理由が若干ワガママな気がするが、今考えると間をうまく取り持つ人が居れば、どうにかなる性質の問題なのかなと思う。
5位の原発関連が1番多いのかと思っていたが、少数派だったのには驚いた。
結局合計で30件ぐらい当たってみたが、借りられそうな物件は見つからなかった。
人づてでの家探しを諦め、アパート物件を探すことにした。
広大な霊山町で不動産屋がないことに驚きつつ、賃貸物件が恐ろしく高いことに驚愕する。
当時は除染作業員が多く居住し、物件の供給が著しく足らない状況。
家賃は吊り上がり2DKアパートで諸々7万円~8万円(今は4.5万円で見事空き部屋)。
俺が仙台駅徒歩8分で借りていたデザイナーズマンションより高い (=_=)
そりゃ、誰も移住しないわ。新居は諦めました。
その後、新居を諦めて2ヶ月後、掛田の空き店舗を借りてイベントを行う機会があった。
そこの所有者にダメ元で空き店舗を貸してほしいと言ったところ、2つ返事でOK。
間取り6SDKだが格安の3.5万円。
貸して下さった方は掛田地区の人気者で、福島で有名なお寿司屋さんの社長だった。
とても心が広く、豪快な人で出会いに感謝しました。
こうして無事に新婚生活を迎えることができた。
あらためて思ったのは人との繋がり無くして、地方では生きるのは大変。
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